こんにちは。樺太よりも北に位置する限界都市・マンチェスターの公共交通機関がアップデートされ、それなりに便利になったのでご紹介します。
マンチェスターの公共交通機関について
マンチェスターの公共交通機関はバスとトラム、そして長距離列車の3種類があります。よく地下鉄とトラムを誤解する方がいるのですが、トラムはいわゆる路面電車のようなものです。
長距離列車は都市間移動の際に使われることが多く、マンチェスターの中心街で生活している分には使うことはほとんどないと思います。実質的にバスとトラムの2種類が主な公共交通機関になります。
日本だと電車網が発達しているのでまずは電車を活用することを考えがちですが、イギリスはそこまで電車網が発達していない(というか日本が異次元)ので、マンチェスター以外の多くの都市で、日常の中でバスを使うことが非常に多いです。
Bee Networkとは
以前はバス会社が複数あった
そんなマンチェスターの日常生活に欠かせないバスですが、これまでは複数のバス会社が運行していました。複数のバス会社が運行しているため、定期券などは当然共有して使えませんし、バスの運行アプリにも表示されない路線があったりと、色々不便がありました。
ロンドンなんかはすでにすべての公共交通機関が統合されて便利に使えるわけですが、マンチェスターはそうはなってなかったということですね。
そんな不便を解消すべく、「Bee Network」というプロジェクトが立ち上がりました。これは、地域のバスやトラムなどをすべて統合し、ひとつの公共交通システムとして管理するというものです。最初からそうしろよ。
この公共交通機関にはシェアサイクルも含まれます。この辺の試みは面白いですね。
StagecoachがBee Networkに参加
この計画は2028年までに段階的に進められるようで、2025年1月5日からついにStagecorchがBee Networkに加わりました。これで、マンチェスター中心街を走るバスはすべてBee Networkに参加した事になります。
料金・乗り方について
料金
一般的な片道料金は距離に関係なく£2(約400円)です。VISA/Masterのクレジット/デビットカード、Apple Pay/Google Pay等のタッチ決済に対応しています(AMEXは非対応)。
支払いを済ませると、レシート状のチケットをもらえます。チケットは1度購入すると、1時間以内であれば何回でも使えます。例えばちょっとスーパーに買い物に行きたいときなどは、行きで£2を支払いチケットを受取、1時間以内に買い物を済ませて帰りのバスでチケットを読み込めば、新たに£2を支払う必要はなく、最初に払った£2の範囲内でバスを利用する事ができます。
また、アプリで1週、1ヶ月、1年の一定期間で定期券を購入することが出来ます。ただし、大人料金の1ヶ月定期が£80という微妙な価格設定なので(かなり意識して使わないと定期券のほうが高く付く)注意が必要です。
26歳以下の学生の場合は学生定期券を購入することが出来ます。こちらは毎日利用するならお得な価格設定になっているので、積極的に利用していいと思います。
乗り方
バスは前払いで、乗車する際に料金を支払います。乗車時にスムーズに支払いができるようにあらかじめタッチ決済対応のカードかApple Pay/Google Payを用意しておきましょう。
イギリスでは手を挙げて合図しないとバスが停まってくれないので注意。
支払うときに「Single ticket,please」と伝えると、運転手さんが決済端末を準備してくれます。端末に「£2」の表示がされたらタッチ決済しましょう。
決済が完了すると、横からレシートが出てくるので必ず受け取って下さい。このレシートを持っていないと1時間以内の乗り継ぎができなくなってしまいます。
ちなみに、仮にいらない場合でもレシートを持っていかないと結構な勢いで運転手さんに怒られます。必ず受け取るようにしましょう。
降りる時は日本のバスと同じで、近くのSTOPボタンを押しましょう。バス停に着いた時点で出口付近にいないとそのまま走り去ってしまう時もあるので注意してください。
1時間以内の乗り換えをしたい場合
前述の通り、チケットの購入日時から1時間以内であれば£2でいくらでも乗り放題です。レシート状のチケットにQRコードが印字されているので、乗り継ぎ先のバスでそのQRコードを読み取って乗車してください。
マンチェスターはバスが便利なのでどんどん活用しよう
マンチェスターにはメトロがないので、バスが主な移動手段になります。早めに使い方をマスターして楽しいマンチェスター生活を送りましょう。飯はまずいけど。
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