海外生活中はどのクレジットカードを使うべきか探求【2024】

イギリス生活Tips

こんにちは!Kaitoです。
今回の記事は海外で生活するにあたって、「クレジットカードは何を選択するのがベストか?」を探求した結果をお伝えします。

イギリスでカードは必須

イギリスではクレジットカード・デビットカードを使った決済が主流で、使えない店舗はほとんどありません。少なくともロンドンを歩いていてクレジットカードを使えない店舗に一度もあたったことがありません。

もちろん現金が使えないわけではありませんが、電車に乗るのもバスに乗るのも、基本的にはカードのコンタクトレス決済がそのまま利用できますし、他の決済手段に比べて割引などの優遇をされているケースもあります。

イギリスでまともなクレジットカードを発行するのはハードルが高い

あなたのイギリスでの社会的信用度はゼロ

せっかくイギリスに移住するんだから、イギリスでクレジットカードを発行して使えばいいじゃん!と考えているあなた。そうです。その通りです。

ただ、よく考えてみてください。イギリスに降り立ったあなたの状態は、家なし・職なし・現地の電話番号なしの社会的信用ゼロ人間です。そんな人間が簡単にクレジットカードの発行や、それに必要な銀行口座を開設できるでしょうか?

発行できる国際ブランドに限りがある

クレジットカードにはVISA、MASTERCARDなどの国際ブランドが存在しますが、信用の薄い状態で作成できる国際ブランドは大体限られてきます。

イギリスはVISAの普及率が非常に高いので、理想を言えばVISAブランドで発行したいですが、これは結構ハードルが高く、ほとんどの方がクレジットカードではなくデビットカードでVISAを利用しています。デビットカードについてはまた別記事で解説をしたいと思います。

我々社会的信用度ゼロ人間でも比較的審査に通りやすい国際ブランドはAMEXで、実際移住者が最初に持つクレジットカードはAMEXが多いようです。日本でも個人事業主の方はAMEXを持っていることが多いので発行しやすいイメージはありましたが、これは世界共通のようです。

AMEXのプロパーカードを利用している場合、いわゆるクレヒスが全世界共通で共有される仕組みになっているらしく、これもAMEXの発行がしやすい一つの理由になっているようです。

ただ、AMEXの普及率は近年増えてきたとはいえ、まだまだ浸透しきっていないようです。都心部では比較的問題なく使えるようですが、少し郊外に行ってしまうと利用できないお店も多いようです。

せっかく発行できても限度額が低く、いざというときに役に立たない

信用が低い状態で作成されたクレジットカードは、当然限度額も低く設定されています。
AMEXの場合£1400/月に設定される場合が多いようです。

これを十分ととるか少ないととるかは人それぞれですが、今のイギリスの物価を考慮すると私はちょっと足りないかな…というイメージです。

イギリスでも使いやすいクレジットカードを1枚は日本で発行していこう

そんなわけで、「イギリスでも使いやすいクレジットカードを1枚ぐらい日本で発行していこう」という結論に達しました。
発行にあたっての条件は以下の通りです。

国際ブランドは「VISA」

前述のとおり、イギリス以外のヨーロッパでもある程度使いやすいのはVISAです。
AMEXであればイギリスで作れるようになったら作ればいいし、JCBはそもそも使えるところが少ないので論外です。

MASTERCARDも普及率的には問題ないのですが、GooglePayでのタッチ決済に対応しているカードが少ないので今回は条件外としました。気にしないのであれば候補に入れてもよいと思います。

貯まるポイント(マイル)が国外でも使えるor無期限

日本のクレジットカードは大体利用額に応じてポイントやマイルが貯まるものが多いと思います。
海外旅行などのちょっとの期間なら気にする必要はありませんが、YMSや留学など長期間の場合は「ポイントの有効期限」もある程度気にする必要があります。

私の場合YMSビザで生活する2年間以上の期限があるか、もしくは海外からでも利用がしやすいポイントプログラムがあるカード、というのが条件になります。

優待が国外でも使える

日本のクレジットカードには様々なタイプの優待がついているパターンが多いですが、こちらも国内だけで使える優待は実質ついていないのと一緒になってしまいます。

特定の店舗やECサイトでポイントアップ系はその一例ですね。

外貨決済時にポイント(マイル)の還元率がアップする

クレジットカードの中には、「外貨決済を行うとポイント還元率が上昇する」という仕組みを採用しているものが存在します。
こういったカードを利用すれば、通常必ずかかってしまう「海外事務手数料」と「悪い為替レート」を軽減することができます。

もちろんなくてもいいところではありますが、あると嬉しいぐらいの感覚で条件としました。

海外事務手数料が安い

日本発行のクレジットカードを海外で利用する場合、「海外事務手数料」が利用額に加算されます。

結論から言うと、現在の日本の主要なVISAのクレジットカードの海外事務手数料はほぼ2.2%ですので、気にする必要はありませんでした。

古い記事だと2%以下の海外事務手数料のカードがあると解説されているものがありますが、2024年にほとんどが料率変更されています。

為替レートが悪くない

こちらも基本的にどのクレジットカードを選んでも大した差はないので、結論から言うと気にする必要はありません。

候補をリストアップしてみた

三井住友カード プラチナプリファード

一番最初に思いつくのはこのカード。通常還元率は1%ですが、海外での決済時に+2%されるので3%還元になります。ここ最近改悪が続いたせいで国内の評判はガタ落ちですが、海外で使うのがメインなら最もいい選択肢だと思います。

デメリットは33,000円という高額な年会費と、特定店舗でのポイントアップ特典が受けられないこと、海外転出する場合は日本の証券口座で投資信託の取引ができなくなるので投信積立のポイントアップ特典も受けられないことです。要は「年会費33,000円の常時還元率3%のカード」になりますね。

100万円ごとの利用につき1万Vポイントが還元される仕組みなので、年間300万円決済すれば基本的に赤字になることはなさそうです。この辺りは詳しく計算してみる必要がありますね。

また、三井住友カード発行のVISAは、不正利用検知AIがアホすぎて外貨決済時にかなりの確率で利用できなくなります。いちいち解除するのが面倒すぎます。

Oliveフレキシブルペイ プラチナプリファード

上記のプラチナプリファードのOlive版。

デメリットは通常版と同じく高額な33,000円の年会費と、Oliveフレキシブルペイの絶妙な使いにくさです。特に海外でOliveのアプリが使えなくなった!みたいな事態になったらめちゃくちゃ困ります。

MileagePlus MUFGカード ゴールドプレステージ

お次は「MileagePlus MUFGカード ゴールドプレステージ」です。

通常国内で利用する場合は1%還元ですが、海外で利用すると還元率が1.5%になるカードです。たまるポイントはユナイテッド航空のUAマイルで、有効期限が無期限なので安心して貯められます。
最近MileagePlusセゾンゴールドの改悪があったので、海外決済中心でUAマイルを貯めたいのであればかなりいいんじゃないかと思っています。

私は今MileagePlusセゾンカードのノーマルカードをメインで運用しているので、マイルをそのまま貯められるというのもいいポイントです。

デメリットは3.85%というクソみたいな海外事務手数料です。0.5%の還元率アップなんか焼け石に水です。

ANAカード(ワイドゴールドカード)

ANAマイル貯めたい民に人気のカードです。1%還元と一般的な還元率ですが、三井住友カードが発行するカードの中では比較的外貨決済で利用できなくなることが少ないという噂です。

ぶっちゃけ年会費15,400円のわりに還元率が低く、持つメリットがあまり見えません。VISAでANAマイルを貯める、ということにこだわりがある方以外は用事のないカードでしょう。

ただ、ANAマイルは使い方によっては1マイルの価値が結構高くなるので、そのあたりを考慮する必要がありそうです。

PayPayカード ゴールド

年会費11,000円で1.5%の還元が受けられ、条件を満たすと還元率が上がっていくカード。
PayPayやYahooといったサービスと掛け合わせて利用するものなので海外に向けた特典は特になし。

還元率常時1.5%カードとしては年会費も安く、PayPayポイントは無期限なのでかなり使いやすい部類だと思います。

デメリットはPayPayアプリの海外利用が制限されていること。最低限の機能しか使うことができない(そもそも使うことないけど)ので注意が必要です。

まとめ:現時点では三井住友 プラチナプリファードがベスト

プラチナプリファードは改悪が続き国内での利用はかなり微妙になってしまいましたが(解約者が相次いで特別キャンペーンで引き留めているレベル)、外貨決済しかしない前提で持つのであれば現時点で最高の選択肢になりそうです。

次回は、今回紹介したカードの2年間のコストシミュレーションをやってみたいと思います。

↓続き。今回紹介したカードのコストシミュレーションを行いました。

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