海外生活で使えそうな、Revolutを使った決済ルート探求

イギリス生活Tips

こんにちは!Kaitoです。

今回は、海外生活時に最も利便性が高く、損が少ない(あわよくば得する)決済ルートの探求をしていきます。

探求を決めた背景

ついに来てしまいました。

外貨でのショッピングご利用に伴う海外事務処理手数料改定のご案内

三井住友カードが、外貨決済時の海外事務手数料を従来の2.20%から3.63%に引き上げる、と発表しました。対象はVISA/Masterのクレジットカード、VISAのデビットカードです。

海外事務手数料の改定はいつか来るだろうと思っていましたが、このタイミングで来ましたね。おそらくですが、タイムラグは多少あれど今後他のクレジットカード会社も順次価格改定をしていく流れになると思います。

手数料改定による影響

私は年末よりイギリスに生活拠点を移す予定で、その際に日本の口座と紐づけたANAカード ワイドゴールドVISAでメインの決済を行っていく予定でした。

2年間で日本に帰国する予定で、年間約300万円決済×2年=600万円ほど決済する予定です。そこに海外事務手数料2.20%+クレカのレート損を約0.5%と考えると、162,000円の手数料がかかる見込みでした。

これが改定後は、3.63%+0.5%=4.13%となり、手数料は247,800円となります。

差額は85,800円と、結構無下にできない額です。短期間の旅行であれば影響は少ないかもしれませんが、私のような長期渡航者には大打撃…。

WiseとRevolutを活用したい

元々手数料を考えると損をするものの、キャンペーンやマイルの還元を考えると最終的な収支はプラスになる、というコストシミュレーションの元ANAカード ワイドゴールドVISAを選択しました。

正直なところ、この改定があっても最終の収支はプラスにできるのですが、もっといい方法がないか考えてみることにしました。

外貨決済系のサービスで強いのは、近年でいえばWiseとRevolutの2択になると思います。これらはいわゆるプリペイドカードのように残高をチャージして、その残高を好きな通貨にアプリ内で両替して決済ができるサービスです。どちらも手数料コストが安く済むので、外貨決済が多い方はどちらか、あるいはどちらも所有している方が多いと思います。

海外居住者だと、WiseとRevolutの銀行口座チャージはちょっと厄介

私は現在Wiseを愛用しているのですが、実は銀行口座チャージする際、海外居住者にとって弱点があります。

それが、Wiseへ残高チャージをするにはPayPay銀行に振り込む形でチャージしなければならないのに、PayPay銀行の口座は日本の居住者しか維持できない点です。

これはRevolutも同様で、Revolutは楽天銀行に振り込む形でのチャージができますが、楽天銀行も同じく非居住者は口座を維持することができません。

以前まとめましたが、三井住友銀行などのメガバンクは海外転勤などで非居住者になった場合でも、口座が維持できるサービスを展開していますが、PayPay銀行などのネット銀行や地銀はこういったサービスに対応していない場合が多いです。

PayPay銀行/楽天銀行の口座が持てない以上、銀行口座チャージする際は振込手数料を払って他銀から振り込むしかありません。例えば三井住友銀行からWiseにチャージする場合、165円の振込手数料が毎回かかります。

Revolutはクレジットカードチャージ対応(Wiseは非対応)

RevolutはWiseと異なり、クレジットカードからのチャージにも対応しています。

クレジットカードからのチャージの場合の手数料率はこの通り。

カードの種類入金手数料
VISAクレカ&プリカ1.7%
VISAデビット無料※
Mastercardクレカ&デビット無料※
Mastercardプリカ1.3%※
Revolut スタンダードプラン料金表

※日本国外で発行されたカード(米国のカードなど)及びビジネスカードなどのコマーシャルカードについては、1.7%

ポイントは、VISAデビットorMastercardクレカ&デビットからのチャージであれば入金手数料が無料な点です。うまくやればWiseよりもお得に外貨決済できそうですね。

Oliveを利用しているユーザーは普段の決済はクレジットモードで決済して、Revolutにチャージする際はデビットモードにして入金すれば手数料がかからない、かつ年間決済額のカウントになるなんていう技もあるようです。これは賢い。

大きな問題が、私がこの手数料率を知らずに普通にVISAブランドのANAカードワイドゴールドを作ってしまったこと。いや別にいいんですけどね。Mastercardで作っておけばよかった…。

というわけで、私の中でいろいろ考えた軌跡を記しておこうと思います。

Revolutをゴールにした決済ルートの探求

ルート①とりあえず楽。ANAカード ワイドゴールド VISA→Revolut

まずは最も単純なルート。ANAカードワイドゴールドVISAから直接Revolutにチャージするルートです。このルートは何よりもシンプルですが、チャージ手数料が1.7%かかってしまいます。

とはいえ、そのまま外貨決済して実質4%以上の手数料で決済するよりかははるかにマシなのは事実。マイル自体の還元率は1%のままなので、ダメージを軽減しつつ面倒じゃないという意味ではいいルートです。いやマジでMastercardで発行しておけばよかった…。

ルート②ANAカード ワイドゴールド VISA→Mastercardプリカ→Revolut

Mastercardプリカを間に挟めば、1.7%→1.3%と、0.4%手数料を下げることができます。

間に挟めるMastercardプリカは、三井住友カード発行のVisaクレカのチャージに対応しており、Vポイントの付与対象である必要があります。

…が、現状この役割を果たせるMastercardプリカはなさそうです。TOYOTA Walletは三井住友カード発行なのでVポイントの付与対象外ですし、au PAYは三井住友カード発行のVISAクレカでチャージができません。

ルート③楽天カード(Mastercard)→Revolut

ブランドをMastercardで発行できて、ポイント還元が1%以上で年会費も現実的なカードとなると、選択肢は自然と楽天カードかPayPayカードになってきます。

現状はRevolutへのクレジットカードチャージでも楽天ポイントの付与対象のようなので、1%のポイント還元を受けながらRevolutの安価な手数料の効果を享受できます。ただし、いつ付与の対象外になるかはわかりませんし、業績と最近の動きを見る限り改悪が止まることはないと思うので、閉鎖リスクが高いルートだと思います。

ルート④OliveゴールドNL(デビットモード)→Revolut

そうなると、やっぱりこれが一番賢い。

年間100万円ぴったりの決済であれば、通常還元0.5%=5,000P、年間利用ボーナス10,000P+年会費無料、併せて15,000Pと、還元率1.5%となります。還元率が高い、かつ年会費も無料で扱いやすい、デビットモードで入金すれば海外ATMからのキャッシングも可能と、いいことづくめのルートです。

また、もし万が一改悪でRevolutチャージでのポイント付与がなくなったとしても、Olive口座であれば他行宛の口座振り込みが月3回まで無料になりますので、振込手数料を気にすることなく銀行口座チャージでRevolutやWiseを利用することも可能です。

結論:OliveゴールドNL(デビットモード)でチャージして、Revolutを運用

やはり大方の先人が使っている、Oliveデビットを使ったチャージが還元率、手間、将来性すべてでバランスが取れているように思います。唯一ネックとなるのは年間100万円決済以降は段々還元率が悪くなっていってしまうところですが、200万円決済でも1%の還元率は担保されていますし、それ以上の年間決済額にはおそらくいかないと思いますので問題ないかと思います。

Oliveは三井住友銀行肝いりのサービスで、今後の拡充も約束されています。泥船感の溢れる楽天よりも、未来を感じることができるサービスにかけてみようと思います。

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